社会人のインターンシップに参加する5つのメリットとは?
強み・弱みなど自分の市場価値の再確認に
「自分のスキルは社外でどこまで通用するのか?」ということは、将来のキャリアプランを考えている人にとって、気になるポイントです。
自社での高い評価が社外の人材市場での評価に直結するとは限りません。また、社内では評価されず、自分でもまだ自覚していないスキルや強みが隠れているかもしれません。社会人のインターンシップに参加する一つのメリットは、他企業の社員やインターンシップ参加者とフラットな立場で協働作業やディスカッションなどを行うことで、自分自身のスキルや強み・弱みに対する客観的評価を得られることです。「社外でどこまで通用するのか」といった自分の市場価値について、再確認できる点にあります。
社会人のインターンシップで試せるスキルは、例えば、英語力や財務の知識、プログラミングといった具体的なビジネススキル以外にも、「意見を取りまとめるファシリテーション力」「自分の考えを述べるプレゼン力」など、他者との関係性の中で実感できる能力もあります。インターンシップに参加して自分にはファシリテーションやプレゼン力があると実感できれば、今後への自信につながります。一方、もしもこうした能力が不足していると感じた場合は、自分の弱みを知り、改善の具体策を立てていくことができます。
異なる価値観を持つ人との出会いが成長と人脈の獲得に
社会人のインターンシップ体験者の多くが大きなメリットと感じているのが、「多様な人との出会い」です。
バックグラウンドの異なる人同士が率直に意見交換をすることで刺激し合い、個々の意見以上のいいアイデア創出につながることもあります。また、自分の考えをより進化させ、新たな気付きを得たりすることもあるでしょう。社会人のインターンシップは「参加して終わり」ではありません。違う環境で活躍する魅力的な人々、努力し続けている人々との出会いが、「自分も成長したい」という前向きな気持ちをもたらし、その後の本業への取り組みや勉強へのモチベーションアップにもつながります。
また、インターンシップの場での出会いが、その後も長く続く貴重な人脈となっていく場合もあります。横のネットワークは多ければ多いほど、自分の強みとなります。本業を継続していく上でも、キャリアプランを考える上でも助けになるでしょう。
外部目線の意見や企画・アイデア出しが社会貢献に
自分の会社以外の場所で「社会貢献したい」「誰かの役に立ちたい」という気持ちを抱いている人は少なくありません。貢献できることの純粋な喜びと同時に、自分の能力が認められるという満足感も得られます。社会人のインターンシップと社会貢献は結びつかないと思うかもしれませんが、実はインターンシップは自分の能力を通じて企業や社会の役に立つことができる機会と捉えることもできます。
社会人のインターンシップでは、新商品の企画や新規事業計画などのテーマでディスカッションやワークショップを行うことがあります。また、企業のプロモーション戦略に対して、外部からの目線で意見を述べたり、社会のさまざまな課題に取り組んだり、インターンシップの内容は千差万別です。自分が現在所属する業界・職種・企業での経験や専門知識をもとに、意見を提供することで、貢献による達成感とともに、自分の知識やスキルへの自信の裏付けともなります。
一方、実務の経験が少なくスキルに自信がなくとも、貢献の形は多様にあります。企業が求めているのは経験やスキルだけではありません。「外部の人間ならでは」の率直な意見を求めているケースも多く、貢献し、感謝される経験が自分の能力をさらに伸ばしたいという意欲へとつながるでしょう。